自分の中の自己否定を感じたら、上司とのコミュニケーションがスムースに行えるようになった。
さて、今月は「自己否定を感じる」ということを切り口にコラムを書いてみようと思います。自己否定を辞書で調べてみると「自分自身を否定すること。あるいはそれまでの自己であることをやめること」だそうです。私のここ最近の自己否定を例に挙げると「あの人はどうせ私のことをわかってくれない!!」「私にはそんなこと絶対出来っこない!!」「こんなことしたら周りの人たちから怠けているやつと思われるかもしてない」などがありました。これらが原因となりと、「あの人はどうせ私のことをわかってくれない」に対する「怒り」が発生したり、「私にはそんなこと絶対出来っこない!!」に対する「恐れ」が発生したり、「こんなことしたら周りの人達から怠けているやつと思われるかもしれない」が原因で「楽しむ」ことをやめてしまう行動をとってしまいました。今回も私の体験を元にコラムを書いていこうと思います。
この記事の目次
自分は丁寧に対応しているつもりだが、わかってくれない上司
会社での仕事にて、とあるプロジェクトを担当していた時のことでした。プロジェクトの途中でけっこうでかい問題があることが発覚しました。これは私だけの判断で進めるのは非常に危険と感じました。そこで事前に上司へ「これから○○と△△という手順を踏んで、□月□日に報告します。その後は状況によって⭐︎⭐︎or●●のうち最適な方の作戦で進めようと思います」と合意を得た上で仕事を進めることにしたのでした。
しかしいざ蓋を開けてみると上司から「見積もりはまだか?」「なんでこれが問題になっているのだ?」と質問が飛んできました。この時私は「進める前に報告したのに今それ聞く?」と怒りが出ました。しかしこの怒りをしっかりと感じた上で私はこれらに1つ1つわかりやすくまとめた上で上司に回答しました。が数日後に似たような質問が飛んでくる状態でした。その瞬間はさすがに「なんでこの人はわかってくれないんだ!!」という怒りがまた出てきてしまいました。そしてその後「そうかこの人は必要な経験や知識を得ないまま今の地位についてしまったのか・・・残念・・・」とその人を見下した感じで見るようになってしまったのでした。
このイライラの裏にある自己否定を見てみる
そんな日々を過ごしている中でとあるセミナーに参加しました。そこで「自己否定」のことが話題になりました。というわけで上司に対して発生した「なんでこの人はわかってくれないんだ!!」の裏にある自己否定を見てみることにしました。するとそこには「結局誰も自分のことをわかってくれない・・・」と悲しんでいる自分がいました。「誰も自分のことをわかってくれない」という「悲しみ」がベースとなりそこで上司の発言がトリガーとなって「なんでこの人はわかってくれないんだ!!」という「怒り」が発生したのではと推測しました。そこでこの「結局誰も自分のことをわかってくれない」というこの悲しみを感じてみることにしました。
自己否定を感じてみる
自己否定を解消するために自分の心の中の自己否定を見つめ、感じることにしました。心の中の自己否定している自分を見つめていると、エネルギーを吸い取られ紙のように薄っぺらい状態になった自分、何かに強烈怯えている自分、まるでアレルギー反応かの如くやる前からやることを放棄している自分がいました。そんな自分を1つづつ目を閉じて椅子に座って感じ続けてみました。見始めて最初のうちは変化がなかったのですが、しばらく感じ続けるとエネルギーを吸い取られ紙のように薄っぺらい状態になった自分、何かに強烈怯えている自分、まるでアレルギー反応かの如くやる前からやることを放棄している自分などがスッと消えていくように感じになりました。こんな感じで会社で仕事している時はイライラしたことを記憶し、帰宅後にこのイライラの裏にある自己否定を見つめ感じてみることを繰り返し行いました。
イライラが減り、上司とのコミュニケーションがスムースになった
さて自分の中の自己否定を感じ続けてしばらく経った頃、また上司からあれこれと質問されました。そのときですが、以前のようなイライラはありませんでした。逆にどうやったらわかりやすく伝わるだろうかを自然と考えるようになりました。また先ゆく不安が少なくなり、とにかく現時点の出来る範囲内でベストを尽くそうという思考や行動を取りやすくなりました。そしてその後上司とのミーティングでも上司から「とてもわかりやすい!!」と褒めてもらい、次のステップにスムースに進むことができました。
この出来事について考えてみます。自己否定が強い状態だと「今自分のやっていることは本当に合っているのだろうか?」と不安になります。そして上司からやんやか言われることでこの不安が刺激され、そこから怒りが発生しイライラしたと考えられます。。しかし自己否定が少ない状態だと「まあこれで大丈夫でしょう!!」と安心した状態となります。その状態で上司にやんやか言われても、刺激されるものなない状態なので、怒り等が発生することなく毅然とした態度で冷静に対応することができ、イライラもだいぶ減ったのだと考えています。そんな状態で仕事をしていると仕事を捌く質と効率も上がり、最終的に上司とのコミュニケーションもスムースに行えたと考えています。
自己否定を感じ解消することで、リラックスした生き方になった
自己否定を感じ解消したことで仕事中以外の普段の生活でも、なんだか肩の力が抜けた状態で生活できるようになった気がします。自己否定が強い状態だと、よくわからない謎の不安が常にある状態だと思います。この不安が今回のケースで言う上司や他人の一言に刺激されてしまい、その後怒りや恐れなどの余計な感情が発生しやすくなり、結果日頃からなんだか疲れが取れない状態になってしまうと考えています。
しかし自己否定が少ない状態だと謎の不安が少ない状態になると思います。そのため上司や他人の一言に対して、刺激されるものが少なく、怒りや恐れなどの余計な感情が発生しにくくなると思います。それに伴い身体の力が抜けてリラックスした状態で日常生活を送りやすくなると考えています。
これからの時代を生きる上で「自己否定」を解消する重要性
最近いろんなところで「この先10年後の世の中はどう変わっていくか?」の問いに対して、多くの知識人や著名な方が「わからない!!5年後、3年後さえ予測できない」という場面をよく見るような気がします。では、どうするか?
私は「もうこの先、自分らしく生きるしかない!!」と思っています。だって考えたところでよくわからないし・・・というわけです。この「自分らしく生きる!!」を行う上で重要なのが自己否定を減らしていくことだと思います。自分の日々の行動に対して不安を感じることが減り、OKを出す場面が多くなるほど、日々の生活が楽しくなったり、物事をシンプルに捉えてられるようになったり、例えピンチになってもそれを乗り越えられるだけの底力がついてくると思います。
自分の自己否定と向き合うことは最初はキツいかもしれません。ただそれは今までやってこなかっただけです。要は普段使わない筋肉を使った時に起こる筋肉痛のようなものです。そして自分自身の自己否定と向き合うことでそれが解消され、日々の生活がとても穏やかになると思います。その状態になれば、自分は本当は何がしたくて、これから何をやっていけばいいのかが見えてくる気がします。
2020年も残り2ヶ月を切りました。ここで今一度褌を締め直し、2020年の総仕上げモードに入ってみてはいかがでしょうか?
感情カウンセラー/エンジニア
機械系の大学院卒業後、自動車メーカーで働いていました。
その時から怒りが溜まりに溜まり、とてもよくキレていました。
本当にキレまくっていたため本当にこれはヤバいと思い、感情のことを学び始めました。
感情のことを学んでからは、仕事も楽しく、人間関係も良くなり、転職の際は年収が100万程度上がるなど、いいことがたくさん起こりました。
というわけで感情をクリアにすることは良いことだと思い活動しています。