テレワークで出た「できない自分」への不安を軽減する方法
こんにちは。
感情カウンセラーの山田純平です。
私は平日はシステムエンジニア、週末は農業とカウンセラーをしています。
最近はテレワークで在宅勤務になり、朝は「畑作業」、その後は「システムエンジニアの作業」が毎日できるようになり、とっても快適です。
これからは東京などの都市部から離れていても仕事ができて、人と繋がれる時代。
様々なライフスタイルが生まれそうですね♪
変化が大きいと不安にもなりますが、メリットも大きいと感じる今日この頃です。
そもそも、システムエンジニアの仕事は自宅で作業ができるんですよね。
打ち合わせはスカイプやZoomなどでほぼ問題ありません。
相手の雰囲気や反応をキャッチしにくくはなりますが、特に支障は出ていません。
逆に相手の反応にこちらも反応しにくくなるので、フラットにコミュニケーションしやすい感じがしています。
お客さんやメンバーと親密にコミュニケーションして仕事をしたい人にはストレスかもしれませんが。(笑)
そんな訳で毎日自宅のパソコンで仕事をしているのですが、分からないことを人に聞く時は少し困ります。
気軽に電話で聞きにくいんですよね。
メールという手もありますが、レスポンスは相手次第。
急ぎの時は適当でないですね。
4月からシステムの移行に関する新しいプロジェクトに配属されてたのですが、資料を少し読み出したんだところで具体的に何も引き継ぎがないままテレワークで在宅勤務に突入しました。(汗)
まぁ、状況が状況なだけに、仕方がないですね。
なので、作業をするにあたって、分からないことだらけです。(笑)
何が正しいのかすら分からない、、
資料も最新でない可能性が高いとのこと、、(システムエンジニアあるある。)
日々の改善対応に手が取られて資料のメンテナンスは後回し。よくある話ですね。
どのプロジェクトでも、これは共通しているように思います。
納期に余裕がある時はやっているけど、忙しくなったら後手に回る。
そして、だんだん実作業優先になり、資料は最後に修正するか、そのまま放置。
そんな状況が現実だと思います。
資料修正の工数と費用、納期を確保できればいいのでしょうが、なかなかうまくいかないんですよね。
と、軽い愚痴はこのくらいにして、自宅で1人で作業をしているけども分からないことだらけ。
そんな時は、知っている人に聞く。
もしくは知っている人が誰か聞く。
そして、教えてもらうしかありません。
そうしないと、推測が多分に入った前提で作業をすることになりますからね。
後々になって、「あれ、対象の機能が漏れていた、、」などというオチは、とってもありがちなことです。(笑)
ただ、何も調べないで聞くのでは、相手の回答も正しく理解できない可能性があります。
ということで、とりあえず自分で調べることから始めました。
でも、ユーザーの業務もシステムの内容も全く知らない状況です。
なんとも無茶苦茶な状況のプロジェクトに入ったものだと感じます、、
資料も整理されていないので、同じようなものがいくつもあります。
「初めての○○」みたいな資料があればいいのですが、そんなものもなく五里霧中な感じになってきました。
スケジュールは決まっているのですが、無駄に時間が過ぎていきます。
そうなると段々と「自分にはできない。」という思いが強くなってきました。
状況が分からなすぎて、自分のせいではないのになんだかスムースに作業ができない自分が駄目な人のように思えてきました。
どんどんと怖れと不安が強くなり、頭でうまく整理ができずに少し混乱している感じもありました。
自分のせいではなく、入ったプロジェクトの状況が悪かっただけ。
なのに「自分が悪い。」「自分にはできない。」という思いが出るのは不一致だと感じました。
今回はそんな時の「怖れ」や「不安」の感情を旅することにしました。
この記事の目次
なんとかしないとヤバい!という思い
何が正しいかが分からない状況で、それでも移行作業を進めいていく必要がありました。
でも、いくら調べても、そもそもが間違っている可能性もあります。
なんとなく、それっぽい資料を作ることはできますが、後でつまずくのは見えています。
それを考えると、「やばい!」という思いとともに、納期に間に合わない、トラブルになる不安が出てきました。
「なんとかしないと!」という気持ちが先走っていましたが、移行システムの全体を把握できていない状況。
誰かに聞こうにもうまく聞けない状態です。
ぼやっとしたことを聞いても、ぼやっとした回答にしかなりませんからね、、
ハードウェアやミドルウェアの移行。
インストールされているソフトウェアやバージョンの違い。
環境違いによる互換性の確認。
それを整理して1つずつ問題ないかを確認していく必要があります。
「テストしてみないと分かりませーん。」ってなノリでやっていければいいのですが、どちらにせよどんなテストをすればいいのか?という問題はあります。
なので、事実を1つずつ見ていく。資料が合っているのか?を意識しながら。
とても、残念な作業だなと思いつつ、どんどんと「できない自分」が出てきて、自分を責めるような自己否定になっていきました。
うまくいかない場合の怖れも出てきて、軽いパニック状態です。
しかも、「できない」と思ってしまうと、できることもできなくなっていきます。とても悪循環ですね。
でも、その時はそんなに冷静には思えません。
ただただ出てくる不安と怖れと自己否定に振り回されていました。
■できない自分になって、助けてもらおうとしていた。
そういえば、新入社員として就職した大阪でのシステムエンジニア時代でも、よく助けてもらっていました。
頑張っている感を出していたら助けてもらえたり、分からないで悶々としていたら誰かが助けてくれていたことを思い出します。
自分から聞くこともありますが、「分からなすぎると聞くに聞けない。」そんな思いがありました。
「全く分からないので、後はお願いしまーす♪」みたいに素直に今の自分を伝えることができたなら、変わっていたかもしれませんね。
「できないことを素直にできないと言える。」
そんな簡単なことですが、私には難しい行動のようです。
できないという事は自分の評価が下がるイメージが強いのだと思います。
それが実際に問題ない「できないこと」であっても。
なんでも知っていて、なんでもできる人なんていないのにね、、
しかも、世間的に「できないこと」は駄目なことのような価値観も強いように感じます。
そういう立ち位置で教育がなされて、大人もそう思って行動している人も多いのではないかと思います。
それで頑張って結果を出すなら、それはそれでよいのかもしれませんが、私の場合は誰かに助けてもらう方を無意識的に選んでしまっていた感じです。
小さな子どもの頃は自分でできないこともたくさんあると思いますし、親の助けがないと生きていけないのも事実だと思います。
なので、助けてもらう方が自然なのかもしれませんが、その癖が大人になっても残っている感じがします。
子供時代の過ごし方、在り方はとても大事だと感じます。
そういえば、できないことがあると泣いて母親に助けてもらっていたことを思い出します。
そんな自分が嫌でしたが、できないものはできないし、、
そして、無意識的に「できない自分」が作られていき、それによって助けてもらおうとしてしまうのだと思います。
■できない思いや不安を感じる。
慣れない、経験のない仕事を始める際に出てきた「自分にはできない。」という思い。
実際に作業をしている時に徹底的に感じていくことにしました!!
解消していかないと作業が進まないので、必然でしょうか。
昔はこのできない思いを無視して振り切って頑張っていましたが、めちゃ疲れますね、、
昭和の頑張るマンの生き方はもうできないので、根本的に解決したいと思います。
まずは、資料を見ながら出てくる「俺にはできない、、」という思いと不安が体のどの辺にあるのか認識してみました。
それは胸のあたりで「ぎゅーっと!」締め付けられるような感覚がありました。
一般的にも感情は胸のあたりで知覚することが多いですね。
なんとも不快で重たく粘っこい感覚をじっと感じていくと、次第にそれが強くなってきました。
刺激を与えてより深い思いや不安が出てきた感じです。
自分で自分を責めるような感じもありますが、自分に溜まっているものを少しでも解消していくには有効だと思い、さらに感じていきました。
でも、少し気分が滅入ってきたので、しばし休憩。
あまり負荷をかけすぎると苦行になってしまいますので。
辛いイメージが体感覚として残ると、今後、感情を感じてクリアリングする際に無意識的に抵抗しやすいので、注意が必要です。
少し休憩してからまた作業に戻ると、「できない思い」がでてきましたが、軽くなっていました。
「これはまだ解消が進むな。」と思い、またその思いを感じていきました。
実際に効果が実感できるとやる気もでますね。
しばらく感じていくと、「できない思い」が随分と軽くなってきたのが分かりました。
資料作成の作業もあるので、その日はここまでにして仕事に戻りました。
■子供の自分からメンタルが変わっていない。
今回、「できない自分」という思いを感じて解消していくと、子供の頃の思いも出てきました。
できなくて、いじけて親や周りの人になんとか助けてもらうというのはよくあるケースかと思います。
子供の頃は頑張ってもできないことは多いものです。
当時は人に頼るのが適切だったことでも、大人になれば自分できるようになり、頼らなくても自分でできることが増えます。
でも、自分のメンタルは子供の頃のままで、「できない自分」を演じて助けを求めることをしていました。
無意識的にやってしまうので、自分で気づいて修正するのが難しいのだと思います。
そういう意味では感情カウンセラーなど、自分以外の人にサポートしてもらうのは自己理解やズレを気づいて補正していく大きな一歩にもなると思います。
「できない自分」は今では必要なのか考えてみると、今は必要ないように思いました。
もちろん、できないこともありますが、その時は素直にサポートを求めればいいだけです。
「分からないから教えて♪」という単純なことをするイメージです。
だから、いじけたり、できない感を出して周りの気遣いを待つ必要はありません。
今までは人の優しさに甘えすぎていたのかもしれないですね。
自分でできることは自分でする。
当たり前のことを当たり前に実践していこうと思いました。
■無理して頑張らない感覚がアップ!!
「できない自分」の思いを感じて軽くした後では、「やれることはやれしし、やれないことはやれない。」という当たり前のことを当たり前に受け止めやすくなった気がします。
無理して頑張る訳でもなく、やれないと思って何もしない訳でもなく、「どうすれば得たい結果に近づけるか?」という感覚が増した感じです。
また、できないことに対する許容も上がった感じがして、「できないことは素直に聞こう!」というメンテリティになってきました。
無理してジタバタしても仕方がないので、「今の状況、今の自分を受け入れるか。」というある種の諦めのような感覚もあります。
でも、その方が自分に素直で無理がない状態なので、余計なストレスが少ないと感じます。
■仕事の効率がアップ!!
実際の仕事はというと、結構はかどるようになりました♪
できないことはまとめておいて、聞く。
できることからコツコツと作業が進むようになった感じです。
実際には新しいシステムのことは全く知らない状態なので、無理して知っている感を出す必要もないですからね。
今までは頑張って「できる自分」を演じようとしていた気がします。
その偽りの「できる自分」を基準に物事を考えるので、できないことが受け入れにくいのではないかと思います。
だって、実際にできないんですから、仕方がないですよね。
今後できるようになりたければ努力すればいいし、特に必要なければできないままでもオッケーですからね。
頑張って偽った自分になる不一致さが減って、仕事をするのが楽になってきました。
■まとめ
今回の感情の旅では「できない自分」を手放すことになりました。
無理して自分を偽ると現実面で悪影響があると思います。
良くも悪くも今の自分は今の自分でしかありません。
まずはそれをありのままに受け止めることが重要なんだと感じます。
そこに向かうための壁として思いや感情などが出てくるのですが、それを流さないで感じてみると、もっと自分らしい自分で生きやすくなります。
そうなると日常の幸福感も上がり、人生が楽しくなってきます♪
子供の頃のような自由で楽しい感覚の大人が増えると面白い社会になると思います。
誰しも大人になって働き始めると責任や義務など「やるべき事」に追われて、上司や顧客の評価を求めてしまいます。
これは生きていくために有効かもしれませんが、自分をすり減らすことにもなります。
だから「毎日がつまらない。辛い。」と感じるようになっていくのでしょう。
そんな時に大事だと考えているのが、
「今の自分を大切にする。」在り方です。
子供の頃は好きなことを中心に生きていたはずなのに、誰しも大人になるとそれができなくなってしまうものです。
その主な要因として、
・小さな頃にやりたいことをさせてもらえなかった。などの「満たされなかった欲求」
・自由に遊んでいたら「うるさい。」と親に叱られた。というような「傷ついた経験」
などの「インナーチャイルド」が影響していると考えます。
子供の頃から自由に振る舞うことは、わがままや自分勝手で「ダメな事」として成長するのが一般的であるため、「素直な自分の感情や感覚を無意識に抑えてしまう。」のでしょう。
「辛くても、楽しくても、人生は一度きりのもの。」
周りの目や評価を気にしすぎないで、今から「自分らしく人生を楽しむメンタリティ」を一歩ずつ養っていきませんか。
気軽に心のもやもやを話すことで、少し心がすっきりして
「これからの人生を楽しもう!」という気持ちに近づけると思いますよ。