自分の意見をちゃんと聞いてくれない上司へのイライラを減らすコツ
こんにちは。
感情カウンセラーの山田純平です。
今はコロナの影響で在宅勤務が主体となっています。
外出するだけで暑くて疲弊する夏の日中。通勤時間が削減されるのは、本当にありがたいことです。
最近はシステム移行の本番予定日が近づいてきて、ユーザーの受け入れ検証をするか否かを判断する必要が出てきました。
この検証をするのであれば、相応の工数と作業が発生します。
ユーザーが検証するためにデータや環境を用意したり、ユーザーとの調整も必要になるため、今の予定からさらに数週間は必要になります。
それにより納期も変わってくるボリューム感です。
ですので、この件に関してはプロジェクトリーダーと過去に何度となく話をしており、ユーザーとの早め調整を相談していましたが、リーダーが動くことはありませんでした。
しかし、さすがに時期的な余裕がなくなってきたため、再度、リーダーにこの話をしたのですが、「どうしたいか?」という考えも特にないようで、その場で思いついたことをポンポン言ってきました。
「なんとかなるでしょ。」という感じのノリなのですが、今の予定納期を守るのであれば、人を追加するか多くの残業が必要になりそうでした。
リーダー自身は実作業は不得手なため、このような場合は配下のメンバーにしわ寄せが来てしまいます。
それを回避すべく、前々から何度も話を出していたのですが、さすがに今回はムカついてきました。
スケジューリングなどの管理業務が苦手なリーダーはいるものですが、今回はこの怒りを見ていきたいと思います。
この記事の目次
何度も同じことを言わせるな!!という怒り。
過去に受け入れ検証の話は何度もしていました。その度になんとなくスルーされて、今に至ります。
そのときの怒りが蓄積していたのでしょう。「前から何度も言ってるだろ!!」という腹立たしさが出てきました。
また、「処理できないなら、リーダーなんてするんじゃない!!こっちが迷惑を蒙るのはごめんだ!!」そんな思いも湧いてきました。
実際にはよくあるシチュエーションかもしれませんが、余計な作業やリスクを負わされないように対応してほしいものです。
自分の事を軽く見られている感じが嫌だった。
今までもこのようなケースは度々ありました。
というか日常生活をしていたら、多かれ少なかれ起こることだと思います。
「何度も言っているでしょ!!」というのは、親が子供によく言うセリフです。
子供に悪気はないのでしょうが、同じ失敗やミスをするものです。
それは仕方がないのでしょうが、言っている親の虚しさも分かります。
何度も言っているのに、相手が改善されない。
これは自分が無力な感じがしてしまうのかもしれません。
だから、虚しくなったり、腹が立ったりするのでしょう。
誰でも自分のことは大切にしてほしいし、見ていてほしいものです。
それが引き金となって、同じことを何度も言うようなシチュエーションでは腹が立つように思いました。
結局は相手の理解不足や失敗に対する怒りではなく、自分のことを大切にして欲しいというこのなのかもしれません。
同じことを何度も言ったときの怒りを感じてみる。
相手の言動がきっかけとなって出てきた怒り。
でも、結局は自分を大切にしてほしいという気持ちの現われとも言えます。
この時の怒りを感じてクリアリングすることにしました。
受け入れ検証の話をした時に胸の中央に湧き上がってくる怒りの感覚。
これをキャッチして、ひたすら感じていきました。
「くそー、ぼけーっ!!」というような感覚がどんどん膨れ上がってきて、それに合わせて怒りも大きくなっていきました。
ただ、その怒りの強さにめげることなく、感じることを進めました。
体が怒りで少し震えてきましたが、よくあることです。
それくらい抑え込んでいた感情ということでしょう。
ですので、溜めてしまったものを処理し直している意識で、怒りを感じ続けました。
なんだかんだで、20分ほど感じていると徐々に怒りが和らいできました。
濃い怒りの塊が、薄く柔らかくなっていく感がです。
さらに、しつこく怒りを感じ続けていると、怒りの感覚がフッと消えてなくなりました。
そして、黒っぽい緑の玉が出てきたので、それをまた感じていきました。
強い感情のエネルギーを感じましたが、じっとこらえるように感じていくと徐々に軽くなっていきました。
玉が小さくしぼんでくる感じがして、消えてなくなっていきました。
根底に自分のことをもっと大切にしてほしい思いがあった。
前々からリスクや懸念事項をリーダーに伝えているのに、何も対応がされず、心のどこかに虚しさがありました。
さらに深めてみると、システム移行をスムースに終わらせるために、何度も提案している自分を見てくれていない感じがしていました。
相手は私の言った日本語は理解していると思います。
でも、それを活かしてくれていない。自分の意見が無下にされた感じがしていました。
そこには「自分のことを評価してくれていない。」とか「自分のことを分かってくれていない。」という思いも含まれていたと思います。
そして、今回はそれが怒りとなって出てきたように感じます。
「自分のことをもっと大切に扱ってほしい。」そんな思いが心の奥深くに埋もれているのだと思います。
小さな頃はいつも親に自分を見ていてほしかったものです。
その満たされなかった思いが、いつしか形を変えて、「言うことを聞かない・分かってくれない人」に対して、怒りとなって出てしまったように思います。
過去のしこりが今にも影響を与えているのだと思いました。
まぁ、仕方がないか。という感覚が出てきた。
今回の怒りのクリアリングを終えて、少し考え方、感じ方が変わってきました。
具体的には、一度、言ったこをを相手が覚えていなかったとしても、「まぁ、仕方がないか。」と思えるようになってきました。
相手は自分の言ったことを聞いていないのではなく、「忘れてしまったり、理解できなかったのかもしれない。」と自然に思えることが増えました。
そして、「自分が無視されたのではない。」という感覚が上がったように感じます。
相手には相手の都合や考え方、思い込みなどもあるでしょう。
それをこちらの一面的な見方だけで判断するほうが無理があり、不自然なのだと思うようになりました。
相手の言動に対するイラつきが減る。
結果的に、相手の言動にこちらの感情が左右れることが減りました。
そして、全く興味のない人と話をしている感覚になってきました。
適切な心の距離感が取れている感じがして、無駄に感情が反応しにくくなった感じがします。
そうなると、冷静に客観的に相手の言っていることを判断することがしやすくなりました。
周りの出来事に対して、自分なりの色眼鏡で見ることが減ったのかもしれません。
まとめ
何度も自分の言った提案が反故にされ、お尻に火がつきそうな状態まで受け入れ検証の判断を先延ばしにしたリーダー。
それに対して怒りが噴出しましたが、それは相手の問題ではなく、自分の心の問題でした。
「自分の事をちゃんと見てくれていない。」そんな思いが心の深い部分にあり、それが投影されていたのだと思います。
日常的によくありがちな出来事ですが、自分の心や感情を見つめることで現実が変わることがあります。
自分を責める訳ではなく、よりフラットな自分になり、人間関係のストレスを減らす方法として、感情をクリアリングすることが有効だと改めて感じました。
自分の感情をクリアにする努力は自分でできます。
相手の言動を良い悪いで判断するのは、その後からでもよいのかもしれません。
そう考えると、自分の人生は自分で変えていけるとも言えます。
であれば、誰にでも今よりストレスを減らし、幸福感の高い人生に変化していくことへの希望が持てると思います。
山田純平
誰しも大人になって働き始めると責任や義務など「やるべき事」に追われて、上司や顧客の評価を求めてしまいます。
これは生きていくために有効かもしれませんが、自分をすり減らすことにもなります。
だから「毎日がつまらない。辛い。」と感じるようになっていくのでしょう。
そんな時に大事だと考えているのが、
「今の自分を大切にする。」在り方です。
子供の頃は好きなことを中心に生きていたはずなのに、誰しも大人になるとそれができなくなってしまうものです。
その主な要因として、
・小さな頃にやりたいことをさせてもらえなかった。などの「満たされなかった欲求」
・自由に遊んでいたら「うるさい。」と親に叱られた。というような「傷ついた経験」
などの「インナーチャイルド」が影響していると考えます。
子供の頃から自由に振る舞うことは、わがままや自分勝手で「ダメな事」として成長するのが一般的であるため、「素直な自分の感情や感覚を無意識に抑えてしまう。」のでしょう。
「辛くても、楽しくても、人生は一度きりのもの。」
周りの目や評価を気にしすぎないで、今から「自分らしく人生を楽しむメンタリティ」を一歩ずつ養っていきませんか。
気軽に心のもやもやを話すことで、少し心がすっきりして
「これからの人生を楽しもう!」という気持ちに近づけると思いますよ。