転職先での人間関係をよくする
私は同世代と比べると転職回数が多いです。
回数で言うと4回です。
転職前は自動車業界で約10年ほど技術者として働いていました。
今回の転職では自分のキャリア・経験とはあまり関係のない業界で働くこととなりました。
そこでは今までと違う業界で働く楽しさもありつつ、ムムッと怒りが出るような場面もありました。
今回はそんな問題が発生しつつ、転職先で人間関係がよくなった事例を述べていこうと思います。
この記事の目次
それやってないの・・・
私の場合ですが、今までプロジェクトベースで仕事をしてきました。
各フェーズの納期があって、それを逆算して、さらに仕事を細分化してまたそれらの納期を決めて仕事を進めていく感じでした。
ですが、現在の会社では対顧客で仕事を進めることがほとんどです。
そのため入社してからは、無茶な要求がくる→え〜もっと計画的にやってもらえないと対応できないですよ〜→いやこの業界スピードが大事なので・・・、とか、これ急ぎでお願いします→で、いつまでのやればいいですか?→とにかくなる早で・・・、いうやりとりがあり、今までとは違う仕事のやり方に戸惑っていました。
そんなことがありりつ、私が入社して約1年後にオフィスを移転することになりました。
私は機械を置く部屋の詳細レイアウト、必要物品の事前購入、移転前後の作業レベルでの計画書作成、または運搬業者さんへの指示出し等事前準備を進め移転日当日を迎えました。
ところが移転日当日、あれ!?みんなそれやってないの???状態になってしまい、それをフォローすることになってしまいました。
そのとき会社の人に対して怒りやこの人残念な人だという想いが出てしまいました。。
自分のやり方・考え方は本当に正しいのか!?
オフィス移転前後でいろいろとバタバタして、その度に「怒り」や「この人残念な人だな」という感情や想いが毎日のように出てきました。
この間、帰宅後にコツコツと感情のクリアリングを行いました。
感情のクリアリングを行うことで、仕事は引き続きバタバタしたのですが、その度に出てくる怒り等の感情だんだんと薄れてきたような気がしました。。
そんな日々を送っているときにふと「自分のやり方や考え方は本当に正しいのか?」という想いが出てきました。
これに関してさらに自問自答していると、自分のやり方を同僚に押し付けている可能性が出てきました。
このような大掛かりな仕事は必ず計画的に事前準備をしっかりやるべきだととても強く思い込んでいたと感じました。
というわけで今回の仕事の改善点を見つめてみることにしました。
何をやったかというと、逆に私のやり方をやらなかった場合、何か問題が起こったかということを考えてみました。
しかしいきなりこれをやるのは難しいので、まずやらなかったら問題になる点を挙げてみました。
まずは全体計画を決めないことです。
これが出来ないと役割が明確にならず混乱が生じる。
もう1点は動かないと業務に支障が出るマシーンの復旧を決められた期日内に終わらす。
これが出来ないと同僚だけでなく、お客さんも困ってしまいます。
慣れたところで、次にやらなくても問題にならないことを挙げてみました。
やらなくても特に問題になりそうにないことは、オフィスの整理・整頓・清掃でした。
確かに私の気分は悪くなりますが、何か実害が起きるかというと多分起きないだろうと思いました。
このように心当たりがある点を1つづつ検証しました。
また検証中に怒り等の感情が出た場合は、帰宅後感情のクリアリングを行いケアをしました
その結果わかったことは、自分は無条件に自動車業界の仕事のやり方が絶対的にベストだと思い込んでいたことがわかりました。
今の会社と前の会社では業務内容、働いている人や使っている設備が違うのに自動車業界のようにきっちり計画を立ててそれを速やかに実行するが当たり前、それ以外はあり得ないと思い込んでいたのでした。
つまりは転職して別の会社で働いているのに、私自身はすでに去った自動車業界の集合意識に飲み込まれた状態で仕事をしていたことがわかりました。
ひとまずOKを出してみる
というわけで、これを改善するために同僚のミスや同僚の無茶ぶりに対して全てOKを出すように生活を改めてみました。
まずは何か無茶振りや予想外のことを依頼されてもひとまずは「いいですよ〜」とあたかも人事のように引き受けてみました。
この際「いいですよ〜」と言いつつ「はぁ〜ふざけるな〜」というような感情が出た場合は、『あ、おれ「はぁ〜ふざけるな〜」と思っている』と認識します。
この瞬間、余裕があったらこの「はぁ〜ふざけるな〜」を態度には表さずに感じてみます。
そして自宅に帰宅後、感情のクリアリングで自分の状態を整えるというプロセスを繰り返しました。
これをやることでまずは自分自身に余裕が出来ました。
余裕ができたことで「この時間でこのボリュームはできないでしょう・・・」ができるようになりました。
同時に自分自身に余裕ができたことで同僚の状態を認識しやすくなりました。
するとどうでしょう、皆さんものすごく私に気を使っているのがわかりました。
このことで日々の言動をより気をつけるようになりました。
同時に私は同僚の皆から非常にサポートを受けていることを感じることができ、なんとなく肩の力抜けたリラックス状態で仕事ができるようになった気がします。
内面レベルでの変化
このあとの内面的な変化ですが、ちょっとした雑談する機会が増えました。
自分の言うのもあれですが、私は職人肌タイプです。
そのため仕事中に雑談している人をみると「私語厳禁」と言ってしまうようなタイプでした。
ところがいざ雑談してみると特にトラブルも起きず、仕事のパフォーマンスも落ちることなく、逆に雑談することで肩の力が抜け、疲れにくい状態になりました。
また仕事を依頼したりされたいした時もさらっとお願いできるようになり、さらっと引き受けられるようになった気がします。
今後はより紳士的な態度を自発的に取りたくなったのでした。
そして何より自分自身に対する許容が増えたと思います。
良い意味で自分が忘れても誰かフォローしてくれる、自分の今は完璧でなくてもよい、何かあっても後でフォローして結果を出せばよいと思えるようになりました。
こう思えるようになったことで、本当に自分のやるべきこと、本当に自分がやりたいことに意識が向くようになりました。
また最終的には自分が得意で結構好きな分野を仕事にしているということが自覚できました。
また、自分をこのような仕事を選ぶような環境に生んでくれた両親、特に父親に対しての感謝が増えた気がします。
現実レベルでの変化
現実レベルでの変化は、この取り組みを行ったおかげで職場の人間関係は良くなったのはもちろん、その間に行った仕事が会社に評価されスポットボーナスを支給されることとなりました。
そしてオフィス移転後にボスと次の年の目標との面談を行ったのですが、自分の得意分野に力を入れてみてはどうか提案がありました。これにより自分の得意分野・才能を活かす環境が知らぬ間に出来てしまいました。
今回のまとめ
今回の私の転職のケースをまとめてみると
①自分と同僚間の仕事の考え方・やり方を見てみる
②①をやった際に発生した感情を認識する
③②で発生した感情の感情のクリアリングを行う
④本当にそうなのかと自問自答してみると同時並行で感情のクリアリングを行う
⑤出来そうなところから相手の考え方・やり方を受け入れてみると同時並行で感情のクリアリングを行う
⑥その後の変化を見てみる。
このような手順で進めました。
やってみて思ったのが、自分の感情を認識することで「そもそもなんで自分はこう考えているだろう」とふと冷静になる瞬間が結構訪れました。
これがきっかけとなり、同僚の考え方・やり方を少し取り入れてみようという心意気になりました。
私が思うに多くの人は感情はコントロールするものと言いつつ、自分にとって不都合な感情は無視しているような気がします。「そんなネガティブなこと考えても仕方ないじゃん」みたいな感じで・・・。
それに伴い、相手と自分を受け入れる余裕がなくなってしまうのでは?と思います。
今回の転職して環境が変わった場合において、自分の感情をクリアにするということは、ステージチェンジする際に非常に有効ではないかと思いました。
感情カウンセラー/エンジニア
機械系の大学院卒業後、自動車メーカーで働いていました。
その時から怒りが溜まりに溜まり、とてもよくキレていました。
本当にキレまくっていたため本当にこれはヤバいと思い、感情のことを学び始めました。
感情のことを学んでからは、仕事も楽しく、人間関係も良くなり、転職の際は年収が100万程度上がるなど、いいことがたくさん起こりました。
というわけで感情をクリアにすることは良いことだと思い活動しています。