タイトな作業を指示された時にうまく感情を整える方法。
こんにちは。
感情カウンセラーの山田純平です。
9月からはシステムエンジニアとして、新しいプロジェクトに着手しています。
プロジェクトの状況は総合テストの準備段階です。
関連するシステムも30以上あり、当然、理解しきれません。(笑)
無茶なタイミングでの参入に困惑しながらも、日々作業を行っていました。
よくある話ですが、プロジェクト自体かなり遅れ気味で、作業タスクやそこにかかる工数も精緻に見積もれていない状況でした。
そうなると、場当たり的な作業になってしまい、しかも作業の総ボリュームが見えない状態です。
トラブルプロジェクトにありがちなパターンですね。
最初はちゃんと作業タスクと工数、進捗を管理しているのですが、プロジェクトが遅れてくると、こんな感じになってきます。
このままでは本稼働日にシステムが稼働するのかとても怪しい感じですが、そこはこちらの責任範疇ではないため、一歩引い見ています。
ただ、日々の作業はどんなタスクが急に降って湧くか分からない状態で、徐々にやばい雰囲気が出てきています。
そんな状況のため、詳細が分からない作業がいくつも指示されることがありました。
期限も決められていましたが、「やってみないと期限の保証はできません。」と返すしかない状態です。
むやみに引き受けてしまうと、過度な残業や指示された作業を完遂できない可能性も十分にあるため、自分を守る必要を感じました。
それとともに、「ちゃんとマネジメントしていないのに、無茶振りするな!!」という怒りが出てきました。
仕事を振るほうはそれで終わりかも知れませんが、出来なかったらどうするつもりなのでしょうか。
指示する側もその上からの指示があるのでしょうが、そこまで気にしていられません。
こちらが過度の負担を強いられるのは勘弁してほしいと思いつつ、感情を感じていくことにしました。
この記事の目次
自分に無茶な負荷がかかることへの怒り
会社員として、上司やプロジェクトリーダー、お客さんから指示があり、作業を行います。
ただ、言われたら何でもするというのも一昔前の話です。
今は36協定などで、月の残業時間も法的に制限されています。
ただ、仕事のやり方、進め方はあまり変化していないのか、作業量はそれほど変わらない感じがします。
お客さんからは、早くやってと言われ、会社の管理職からは残業するなと言われます。
「残業しないように作業をマネジメントするように。」と言われるのですが、言うのは簡単、やるのは難しいものです。
そんな細やかな作業時間の管理も必要になるので、作業の負荷が上がることは避けたいのが正直な気持ちです。
それが怒りとなって出てきたのだと思います。
「自分の都合だけ言うのは止めてくれ!!」
そんな気持ちで一杯でした。
それぞれの立場で考えたら分からなくもないのですが、普段の言動を見ていると、結局自分の責任を果たして評価が下がらないようにしたいという感じがします。
会社員とはそういうものかもしれませんが、なんとも現実に即していない判断だと感じます。
新しいシステムを稼働させるお客さんでさえ、部署間で仕事や責任のなすり合いのようなことをしています。
お客さんへの価値提供がメインではなく、社内での評価のほうが大事みたいですね。
過度なボリュームの作業を振られることへの憤り
過剰な作業を振られても、一人で仕事をしている訳ではないので、自分で全てをコントロールすることは出来ません。
にも関わらず、リーダーが期限までにできるかどうか判断していないで作業を振る。
よくある残念なプロジェクトかもしれませんが、そんなリーダーに巻き込まれるのも嫌なものです。
それ故に、リーダーに対する怒りが出てきたのでしょう。
ただ、論理的に話をして作業を調整してもらうことも方法としてはあったと思います。
昔を振り返ってみると、今とは違い上司の指示は絶対厳守でした。
主従関係みたいな立ち位置だったと思います。
そもそも、システムエンジニアやプログラム開発などは技術職ですので、職人的な人も多くいました。
技術は体で覚えろ!的な感じですね。
ですので、上には逆らわない風潮が強かったと感じます。
そんな経験が染み付いてしまったのでしょうか。
話をして解決できるという発想はほぼない感じがします。
また、いくら早く仕事を終わらせても作業は山のようにあります。
どちらにせよ、人と作業ボリュームのバランスが取れていないので、仕事に追われて多くの残業をするのは目に見えています。
そんなプロジェクトへの憤りもあったように思います。
システム開発の業界では、よくある事ですが、それを受け入れ切れないのでしょう。
無茶な作業を振られた怒りを感じる
いつものように、その時にプロジェクトリーダーに感じた怒りを感じてクリアリングしていくことにしました。
地道な改善方法ですが、感情の反応は強く出ている時には必須だと思います。
小学校で教えてくれてもいいのでは?と感じますが、まだ社会がそこまで見えないものへの対処理解が進んでいないのでしょうね。
リーダーへの怒りをずっと感じていると、「ふざけるな!」とか「ちゃんとマネジメントしろ!」という思いがどんどん出てきました。
それを受け止めて、さらに感じていく。
とても辛いのですが、自分の中から出てきた怒りの感情ですので、感じてクリアリングしていくしかありません。
感じないでいると、その感情は溜まってしまうので、結果的に自分への悪影響になります。
どんどん感じていると、光る金の玉のようなものが見えてきました。
今回出てきた感情のしこりのようなものでしょうか。
それをさらに包み込むように感じていくと、輝きが鈍くなっていき、徐々に薄れてきました。
さらに感じていると、すーっと消えてなくなったのでした。
気づき
今回出てきた怒りを感じる中で、色々と思うところがありました。
新入社員の時からシステムエンジニアをしているのですが、いつもタイトな仕事(プロジェクト)でした。
「もっと適切な納期の仕事を取って来いよ!」と営業や上司に感じていました。
営業は仕事を取るのが仕事なのでしょうが、タイトな仕事ばかり取ってくるのもどうかと思います。
上司も無茶な仕事は断れよ!と思いますが、特にそういうアクションもなく、最終的に現場の残業でカバーするのが常でした。
昔は月間の残業80時間とか普通でしたので。
業界的にもそうでしたが、中小企業だと特にその傾向が強いのかもしれません。
過去の怒りが溜まっていて、現在に影響を与えているのだと感じます。
人間、昔のことを綺麗さっぱり水に流せるほどシンプルにはできていないと思いますので、、
当時の嫌な記憶は忘れてしまっていても、ココロではしっかりと覚えているのでしょう。
そして、その満たされなかった思いや感情が、今の生活に影響を与えているのだとしたら怖いですね。
相手に対してフラットに接しやすくなった♪
感情のクリアリングを終えて、リーダーに対する感覚が少しフラットになった気がします。
あまり攻撃モードにならずに、一旦は話を全て聞こうかな。くらいの心の余裕が出てきた感じです。
相手も悪気はないのでしょう。
自分目線が強かった状態が、相手の目線も少し意識できる感覚になっていきました。
上から目線ではありますが、「まぁ、大目に見てやろうか。」みたいな感じです。(笑)
徐々にではありますが、相手が自分でコントロールできる範疇を超えてしまい、うまく対処できていないのだろうと思えるようになっていきました。
どうしても怒りがあると自分目線ばかりになってしまいがちです。
それが感情のクリアリングを行うことで、相手目線も意識できるようになってくるので、面白いですね。
大人はみんな感情のクリアリングを習慣化すれば、とてもスムースなコミュニケーションができるように感じました。
まとめ
今回の感情の旅は、リーダーの作業の無茶振りから始まりました。
そこで出た怒りをクリアリングしていくことで、相手の事も考える心の余裕が生まれ、相手への対応も柔らかくなっていきました。
感情がもたらす人間関係やコミュニケーションにおける悪影響を垣間見た感じがします。
ただ、感情が出ないように抑え込むと、どこかで爆発してしまうので注意が必要だと思います。
辛くしんどい面もありますが、適切に感情を感じてクリアリングしていくことで、自分の中から余計な感情が抜けていき、フラットな心持ちになっていけます。
その状態だと人にも優しい対応がしやすくなり、人間関係も良くなっていくと感じます。
これからも自分の中から出てくる感情を無視しないで、しっかりと感じて向き合っていきたいと思います。
それが自分のためにも、周りの人のためにもなりますよ、きっと。
誰しも大人になって働き始めると責任や義務など「やるべき事」に追われて、上司や顧客の評価を求めてしまいます。
これは生きていくために有効かもしれませんが、自分をすり減らすことにもなります。
だから「毎日がつまらない。辛い。」と感じるようになっていくのでしょう。
そんな時に大事だと考えているのが、
「今の自分を大切にする。」在り方です。
子供の頃は好きなことを中心に生きていたはずなのに、誰しも大人になるとそれができなくなってしまうものです。
その主な要因として、
・小さな頃にやりたいことをさせてもらえなかった。などの「満たされなかった欲求」
・自由に遊んでいたら「うるさい。」と親に叱られた。というような「傷ついた経験」
などの「インナーチャイルド」が影響していると考えます。
子供の頃から自由に振る舞うことは、わがままや自分勝手で「ダメな事」として成長するのが一般的であるため、「素直な自分の感情や感覚を無意識に抑えてしまう。」のでしょう。
「辛くても、楽しくても、人生は一度きりのもの。」
周りの目や評価を気にしすぎないで、今から「自分らしく人生を楽しむメンタリティ」を一歩ずつ養っていきませんか。
気軽に心のもやもやを話すことで、少し心がすっきりして
「これからの人生を楽しもう!」という気持ちに近づけると思いますよ。