「またやってしまった。」お客さんに言ってしまう「ちょっとしたウソ」の罪悪感を減らすコツ
こんにちは。
感情カウンセラーの山田純平です。
私は平日はシステムエンジニア、週末は農業とカウンセラーをしています。
最近はテレワークで在宅勤務になり、朝は「畑作業」、その後は「システムエンジニアの作業」が毎日できるようになり、とっても快適です。
テレワークでもお客さんとの打ち合わせはあります。
スカイプやZoomなどのツールを使ってのオンライン会議ですね。
もちろん、服装は半白衣。
無精ひげもそこそこ生えています。(笑)
無理に体裁を整えなくていいのが、テレワークの魅力の1つでしょうか。
今はシステム移行の仕事をしているのですが、担当するシステム環境のことが全く分かっていません。引き継ぎはなかったですからね、、困りました、、
システム移行とは現在、稼働しているソフトウェアを別の高性能なサーバにソフトウェアを乗せ換えることです。サーバも長年使うと老朽化してきますからね。
その辺りはもともと不得意な分野ではあるので、なおのこと厄介です。
そして、その不得意な分野であるシステム移行のユーザーレビューがありました。
分からないなりに、それっぽく話す訳です。(笑)
「ソフトウェア業界あるある」でしょうか。
関係者もシステム動作環境は不得意な人ばかりなので、聞こうにも聞けません。
「そんな仕事、引き受けるなよ、、」と思いつつ、なんとかやっています。
今回の事件はそのシステム移行計画のレビューで起こりました。
システム移行計画の說明をし終えた後で、ユーザーからいくつか質問、確認がありました。
その際に、「この機能は使っていないということでいいの?」と聞かれました。
実際はよく分かっておらず、調査も出来ていない状態だったのですが、「問題ないと思います。」と反応的に回答してしまいました。
この件に関しては、有識者に確認しており、ほぼ、問題ない状態なのですが、確証は得ていません。でも、「大丈夫です!!」というような発言をしてしまいました。
相手は温和な方で、「調べていないなら、今後調べてくれればいい。」というタイプなのですが、こっちはちゃんとやっている風を装ってしまいました。
「あっ!やってしまったな、、」と思い、調査をしていない旨を伝え直しましたが、怒られるわけでもない相手に対して「自分はちゃんとやっている」という立ち位置を固持してしまっていたと思いました。
そして、それに気づくと共に、「ダメだな俺。」という思いと、調査していなかったことに対する指摘を怖れている自分がいました。
相手はそんな事では怒らないタイプです。でも、自分の心の中ではそうは思えてない。という不一致感がとても引っかかりました。
今回は頭で思っていることと、心の不一致に関する感情の旅にでかけたいと思います。
この記事の目次
怒られて、自分の評価が下がるという思い
自分が調査していないことをお客さんから突っ込まれて、思わず「問題ありません。」と言ってしまったのですが、「ちゃんと出来ていない自分はダメな人間だ。」という思いがありました。
とても悪いことをしたような罪悪感。
自分がとてもダメな人間のように感じる自己嫌悪感。
そして、「そんなことも出来ていないのか、俺は。」という自己否定感がありました。
至らない自分を受け入れられない、そんな未熟な自分を否定していて、それをとても受け入れ難い感じでした。
とにかく自己否定的な気持ちでいっぱいになり、「ヤバい!ヤバい!」という思いがどんどん出てきました。
きちんと調査できていないことが「死ぬこと」のようにヤバいと感じていたかもしれません。
子供の頃から都合の良いように、ついウソをついてしまっていた。
そう言えば、子供の頃からミスや間違い、出来ていないことを認めることが苦手でした。
それをとても悪いことのように思ってしまい、それを受け止めきれないで、ついついウソで都合の良いように言ってしまう。そんなことをよくしていたと思います。
ミスや間違いをすると、とてもダメな人間のように思ってしまうんですね。客観的に見れば内容によりけりなのでしょうが、私の中ではそんなことは関係ない感じがしています。
いつから、こんなにミスや間違いのない優等生を求めるようになったのでしょうか。
そういえば、高校生の時も夏休みの英語の宿題をやっていないのに、「宿題を無くした。」と子供のようなウソをついたことがあるのを思い出しました。
先生からはめちゃくちゃ怒られましたけどね、、(笑)
自分の不備を見せつけられる状況だと、その傾向は強いように思います。
それだけ、現実と今の自分のギャップを受け入れられないのでしょう。
良くも悪くも今の自分を受け入れて生きていきたいですね。
ウソをついた時の思いをしっかりと感じる。
ひとまず、システム移行のレビューで「問題ない。」と不確実なことを言ってしまった時に感じていた、罪悪感、自己否定感、怖れを感じていくことにしました。
その時の感情や思いは感じようとすると、どこかごまかしたくなる感じがします。
なかったことにしたいような感覚です。でも、あえてそれを捉えなおして感じていきました。
みぞおち辺りに在る、なんとも居心地の悪い否定的な感覚を感じていると、徐々に軽くなっていきました。
泥のような否定感が少しずつ溶けて流れていく感じです。
これだけの感情や思いに振り回されていたんだなと感じます。
さらに感じていくと、えづく感じも出てきましたが、ここは正念場と思い、さらに丁寧に感じていきました。
どんどんと奥深く感じていくようにしていると、不快な重たい感じが軽くなっていきました。
気づき
いつも「怒られないようにしないと!」という思いが心のどこかにあったように思います。
ちょっとでも間違いやミスがあると今の自分が減点される感覚があります。
実際には取るに足らない小さなミスや間違いも多く在ると思います。
それでも、間違いはどれも全て同じように解釈していました。
間違った結果、特に問題がなければ別にどうでもいいことなのでしょう。
でも、小学校からの減点教育やインナーチャイルドにより、「間違い=ダメなこと」という考えが刷り込まれていたように思います。
学校のテストは100点以上がないですからね。
そこから間違えた分だけ減点されるやり方は、こういうデメリットを生むのだと思いました。
生徒の答えが模範回答よりも良ければ、120点も取れる教育方式がいいのかもしれません。
枠に囚われない自由な教育に変わっていくには、大人の心や発想の枠が広がる必要があるのかもしれませんね。
今の自分を受け入れやすくなる。
自分のことに対して、「色々と残念なところこあるけど、仕方がないか。」という感覚が少し上がった感じがします。
今の自分をそのまま受け入れやすくなった感覚です。
小さな間違いやミスはなくならないし、全てに同じように反応する必要もないですからね。
感覚的にもそれが少し馴染んだ気がします。
また、これがもっと改善されると子供の頃のように素直な大人になれそうな気もします。
ミスや間違いを素直に認めやすくなる。
ウソをついてしまった時の感情を感じてクリアリングしていくと、心がスッキリした感じになりました。
どこか吹っ切れた感じもあります。
そして、間違ったりミスをしたり、自分の都合に合わない状況になっても、反応的にウソをついて取り繕うことが減りました。
まだ、ゼロにはなっていませんが、感覚的には随分と楽になった感じがします。
出来ない自分、ダメな自分、間違う自分を少し受け入れやすくなったのだと思います。
無理して自分を偽ることが減ったので、気持ち的に楽になったのでしょう。
感情から色々なことが分かるものです。
間違ったら次に気をつければいい。もしくは、大した間違いでなければ気にしなくてもいい。と思いやすくなったのは大きな収穫です。
自分の言動に対するストレスが随分と軽くなりますからね。
しかも、それは日々のことなので、日常が過ごしやすくなります。
感情を感じる時はちょっと辛いですが、感じた後のご褒美は魅力ですね。
まとめ
今回の感情の旅では、自分のインナーチャイルドが見えてきました。
出来ない自分、ダメな自分、至らない自分を良くないこととして、受け入れる事ができなかったのですね。
でも、今回の反応的なウソから出た思いや感情を感じることで、それが少しづつ溶けていき、インナーチャイルドを癒やしたように思います。
結果的に、日常生活や仕事での言動、アウトプットに対する怖れや不安が減り、ストレスが減りました。
これは今後も人生にも続くので、不快な感情を感じるメリットは大きいと思います。
今後もコツコツと感情をクリアリングして、もっと素直で自分らしい人生を生きていきたいと思います。
誰しも大人になって働き始めると責任や義務など「やるべき事」に追われて、上司や顧客の評価を求めてしまいます。
これは生きていくために有効かもしれませんが、自分をすり減らすことにもなります。
だから「毎日がつまらない。辛い。」と感じるようになっていくのでしょう。
そんな時に大事だと考えているのが、
「今の自分を大切にする。」在り方です。
子供の頃は好きなことを中心に生きていたはずなのに、誰しも大人になるとそれができなくなってしまうものです。
その主な要因として、
・小さな頃にやりたいことをさせてもらえなかった。などの「満たされなかった欲求」
・自由に遊んでいたら「うるさい。」と親に叱られた。というような「傷ついた経験」
などの「インナーチャイルド」が影響していると考えます。
子供の頃から自由に振る舞うことは、わがままや自分勝手で「ダメな事」として成長するのが一般的であるため、「素直な自分の感情や感覚を無意識に抑えてしまう。」のでしょう。
「辛くても、楽しくても、人生は一度きりのもの。」
周りの目や評価を気にしすぎないで、今から「自分らしく人生を楽しむメンタリティ」を一歩ずつ養っていきませんか。
気軽に心のもやもやを話すことで、少し心がすっきりして
「これからの人生を楽しもう!」という気持ちに近づけると思いますよ。